ETLのデータ連携・データ統合メリット
ETLのデータ連携・データ統合のメリットとは?自動化など注意したいポイントを解説
ETLで扱うデータの種類や形式
ほかのシステムと連携するメリット
ETLのデータ連携の方法は?
ETLのデータ連携をする際の注意点
データ連携をより効率的に行う周辺システム
まとめ
データ統合を始める
Domoの製品デモをご覧ください。ETLツールに必要な機能の答えがきっと見つかります。
ETLのデータ連携・データ統合のメリットとは?自動化など注意したいポイントを解説
顧客情報や売上データなど、社内で多くのデータを扱っている場合、部門ごとにデータ形式が異なっていて、データの統合に時間がかかり業務に支障が出ることもあるでしょう。そのような場合に役立つのがETLと呼ばれるツールです。ETLとはデータの抽出や加工を自動化できるツールで、データ連携によって業務の効率化が図れます。
この記事では、ETLでデータ連携をするメリットや注意点について解説します。
ETLで扱うデータの種類や形式
ETLはスムーズなデータ連携を実現するために、様々な種類や形式のデータに対応しています。扱えるデータ形式は製品によって異なるものの、多くのETLツールで利用できるデータの種類は次の通りです。
- 「.odt」や「.txt」などのテキストデータ
- 「.csv」や「.xls」などの表形式データ
- 「.html」や「.xml」などマークアップ言語で記述されたデータ
- 「.json」などのプログラムデータ
また、ファイルとして保存されたデータだけでなく、クラウドサービスやオンプレミスのシステムから取得したデータもETLで扱えます。業務で使用している各種システムとETLツールを接続すると、データ連携を自動化することが可能です。
ほかのシステムと連携するメリット
業務で使用している営業支援ツールや顧客管理ツールなどをETLと連携すると、次のようなメリットが得られます。
データ連携作業を自動化できる
ほかのシステムとETLツールを連携すると、データの取得や統合などの処理を自動化できます。人が手作業でデータの形式を整える場合と比べて、ETLならより高速でデータ連携が可能です。
入力ミスなどのトラブルが防げる
人が目視でデータを確認したり形式を整えたりする場合、データの重複や取りこぼし、誤入力などのミスが発生するリスクがあります。処理の自動化によって人為的なトラブルを避けられることが、ETLとほかのシステムを連携するメリットです。
システム開発の手間やコストが削減できる
異なるシステム間でデータ連携するためのシステムを自社開発しようとすると、手間やコストがかかります。ETLツールを活用すれば、新たなシステムを作ることなく既存の業務ツールの連携が可能です。
ETLのデータ連携の方法は?
ETLでデータ連携を行う方法は、次のようなステップに分けられます。
各種データソースとETLの接続
まずは、連携したいデータが保存されているデータソースとETLツールを接続しましょう。端末に保存されているデータを直接指定したり、コネクターと呼ばれる機能でほかのシステムと接続したりすることが可能です。
データの抽出
複数のシステム間で連携したいデータを、対象のデータソースから抽出します。ETLツールでは、分かりやすい操作画面を使って抽出するデータの選択が可能です。
データの加工
抽出したデータを連携先のシステムで使用できる形式に加工します。どのような加工を行うかは、ETLツールで指定できます。
データの出力
加工したデータは、連携先のシステムに直接送信したり、端末にファイルとして書き出したりすることが可能です。
ETLツールでこれらの設定を一度行うと、2回目以降は同じ処理を自動で実行できます。
ETLのデータ連携をする際の注意点
ETLでデータ連携を行う際は、次のようなポイントに注意が必要です。
ツールによっては対応していないデータ形式がある
ETLツールによっては、自社で扱いたいデータ形式に対応していない場合があります。利用可能なデータ形式や連携できるサービスを確認した上で、自社に合うETLツールを選択することが大切です。
運用体制を整える必要がある
ETLツールはプログラミング不要で利用できるものの、一定のITリテラシーが求められます。社内で運用責任者を決めたり、利用マニュアルを整備したりするなど運用体制を整えることが重要です。
データ連携が複雑化するリスクがある
データ連携するシステムが増えると、仕組みが複雑化するリスクがあります。業務を効率化するためには、定期的にETLの運用体制を見直すことがポイントです。
データ連携をより効率的に行う周辺システム
次のような周辺システムを使用することで、データ連携をより効率的に行える場合があります。
DWH(Data Ware House)
DWHとは、様々な形式のデータを保存・管理できるシステムです。単にデータを保存するだけでなく、保存されたデータを時系列や種類別に整理できます。ETLツールで統合したデータをDWHに格納すると、膨大なデータを効率よく扱うことが可能です。
RPA(Robotic Process Automation)
RPAとはソフトウェアの操作など、定型業務を自動化できるツールです。業務で使用しているシステムとETLが直接接続できない場合でも、RPAを使えば手作業よりも効率よくデータを連携できます。
まとめ
ETLでデータ連携を行うと、社内の部門間やシステム間で形式が異なるデータを統合できます。手作業よりも早く正確にデータ連携を行い、業務を効率化できることがETLツールのメリットです。
ただし、ツールの種類によっては対応していないデータ形式もあります。自社で使用しているシステムや連携したいデータの種類に合わせて、適切なETLツールを選択しましょう。
RELATED RESOURCES
Guide
DomoのBIとデータ分析機能の概要
Report